kossanです。
コメント欄に、次のような質問をいただきました。
質問していただきありがとうございました。これについては記事にしてまとめたほうがわかりやすいと思ったので、ここで回答させていただきます。
ただし、僕が使っているのはKiCADなので、EAGLEなど他の基板CADのことは回答できません。ご了承ください。
また、今回の記事作成にあたって使用したのはMac版KiCAD 4.0.7なので、他のバージョンでは記事の内容通りに操作できない可能性があります。
ただ、僕の旧PC(Windows8.1)上のKiCAD 4.~~(←詳しいバージョンは忘れました。)では同じ操作ができていたと思います。
フットプリントの展開〜極座標表示
まずネットリストを読み込み、グローバル移動・配置で部品を展開します。基板外形を他のCADでデザインしている場合はそのdxfファイルを読み込みます。
これ以降同心円上に部品を配置していくので、目印となる円とその中心、半径をEco1.Userなどの補助レイヤーで描いておくとわかりやすいです。
配置したいパーツを移動ツールで動かし、円の中心に持って行きます。
カーソルは移動するフットプリントの原点に置かれるので、もし自作フットプリントを使う場合には原点の置き方にも注意してください。これ以降の作業はフットプリントの原点を利用して進めるので、割と重要です。
フットプリント上にカーソルを動かして⌘+M(Win: Ctrl+M), またはフットプリントを右クリックし、写真のように選択してください。
このようなポップアップが出てくるので、左上の極座標を使用するをクリックしてください。
ここに任意の数値を入れることで、フットプリントを同心円上に移動します。
配置してみる
これ以降、KiCADのくせ者感が出て来ます。
距離50mm、角度0度、アイテムの回転0度の場合です。
フットプリントの原点が、画面右方向に50mm動きました。「0度」がこの位置であるのは、三角関数を習った人にとっては普通ですね。「普通じゃない」と思う人は...こんなもんだ、と捉えておいてください。
問題はここからです。今度は距離50mm、角度90度、アイテムの回転0度にしてみましょう。すると...
角度0度のとき円の右側にいたフットプリントが円の下に移動しました。普通の三角関数とは逆で、角度が増えるに従って時計回りに移動します。少々気持ち悪いです。
今度は距離0mm、角度0度、アイテムの回転45度にすると...
部品が左に45度傾きました。移動とは逆ですね。
つまり、移動の時には時計回り、回転の時には反時計回りにフットプリントが動くということです。なんで統一しなかったんでしょうかねぇ。
このような作業を繰り返すことで、エンジェルラインセンサのプリント基板を設計することができます。
これからもコメント・質問があればどしどしお願いします! では〜